新しいお城の古い時計が

 

ひとりでに落ちてきて

 

文字盤のガラスは粉々

 

コワレテシマッタ

 

オキニイリダッタノヨ

 

拾う欠片にキスをしながら

 

滲まない涙を撫でて

 

傷ついた指先にさよならを刻む

 

 

寂しいわたしを刻み続けた

 

暗い色の壁掛け時計

 

わたしに悲しみを刻み続けた

 

美しい音の壁掛け時計

 

コワレテシマッタ

 

時を待っていたのね

 

 

解放の音が一番キレイだった

 

さようなら 過去

 

 

 

 

ーendー

 

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