わたしは時々

 

あなたを抱きしめるように

 

腕組みをして

 

きみの背中で

 

ニガムシを噛む

 

 

ニガムシは砕ける時

 

花が実を孕むような

 

かすかな悲鳴で鳴いて

 

わたしの心音は

 

きみが気付いて振り向かないかと

 

落ちた実が割れるように

 

かすかに震えてみせる

 

 

 

 

ーendー

 

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