きみが だれかが
ピアスを咥えて囁くたびに
膝を立てて微笑むたびに
背骨の角を切り裂くたびに
きみが だれかが
見たことのない優しさを
聴いたことのない温もりを
嗅いだことのない慈しみを
愛だと確信して
そして疑う
きみが だれかが
ため息のような愛を
愛しくて仕方のない愛を
青い爪で捕まえて
丸い指先で確かめて
愛だと知って
きみが だれかが
そして疑う
きみが だれかが
わたしは
ーendー