愛されたいと
思い続けた
あおいろあげはが一匹
愛される場所を見つけた
愛される舞い方を知った
愛される色を纏った
葉の裏
枝の間
紫色
愛された
たくさんの者たちに
クモ
アリ
カマキリ
コオロギ
ガ
気付いた
あげはだからだと
愛されたいと
思い始めた
あおいろあげは
「チョウに愛されたい」
「だから
あおいろをやめようか」
チョウに愛されたい
あおいろあげは
「あおいろはやめたくない」
「それなら
あげはをやめようか」
愛されたいと
思い直した
あおいろあげは
「やっぱり
あおいろも あげはも
やめたくない」
だから
あきらめた
チョウに
愛されること
だから
あおいろ
ーendー