クランベリーとざくろと炭酸と
ホワイトホース
やんちゃで下品で気取ってた
わかりやすく懐かしい匂いを
鼻の奥でなぞりながら
海馬をまさぐりながら
想いを馳せるほど
まとわりつく洗剤
テーブルの下で待っている靴下を拾い
レシートに挟まれてこちらを見ている
似顔絵を見つめ返す
くり抜かれたカボチャの目から
明日の予定が吐き出される
もう一杯 飲み干すまで
ベッドを抜け出した私を許してね
おとなってたぶん
こうやって歩いているんだよ
疲れたら目を閉じて
幾人の白馬の王子に話しかけながら
ーendー