きみはもう私に振り向かない
半年経って
すっかり伸びた髪に
ぬるま湯のような
寂しさを感じた
きみはもう私に振り向かない
並んで歩いたことや
キスしたことも
腰にしか手を回せなかったように
私が背伸びしなくちゃ
いけなかったんだって
ぬるま湯のような寂しさに
気付いた
まっすぐに手を伸ばして
空を掴まえようとするみたいに
背中に羽根でも生えたように
その羽根を大きく広げるように
きみの隣の温もりを
捨てなくちゃいけないことに
気付かされた
さよならを
言わなくちゃ いけない
ーendー