こんな夜は

雨の両手に祈る

どうか私に触れないでと

人差し指の先でさえ

月を裂くに足りる

 

枯れちゃいないわ

萎れてもないわ

まだ夜に咲ける

 

私ならここにいて

親指で御託を並べて

フィオナに流される

 

新しい世界にも生まれてしまう

選択制の社会で

シャープペンシルくらいの

王になれる

 

ほしいかずちくらいの

王になれる

 

 

 

ーendー

 

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