花も恥じらう 乙女十七

煙くゆらせ 氷噛み

ソファで呟く

「おしまいね」

 

華と振る舞い 乙女十八

今夜の寝床は二度目の男

ベッドで呟く

「おしまいね」

 

黒髪括る鏡台に

抱いた背中を盗みやり

いつの間にかの常なれど

眉顰めても 朝は来る

 

華へ蝶へと 乙女二十二

騙し騙され 陽を眠り

揺れては香る

「あたしは夜に咲く女」

 

 

 

ーendー

 

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