真夏を模した熱帯夜

 

あるのかないのか胸の谷間を

 

汗が一筋 流れ落ちた

 

また人が死んだ

 

今度はあいつだった

 

 

真昼を模した懐中電灯

 

つかずはなれず二つの手

 

汗が一筋 伝い落ちた

 

また命が生まれた

 

今度はあのこのところに

 

 

風が吹いた

 

 

音になった

 

 

わたしは家を出ることにした

 

 

 

ーendー

 

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