私たちは海と山
悲しみを分け合っては
自分のことに精一杯

 

私たちは月と太陽

喜びを与え合っては

自分の為に精一杯

 

詰め込んだ知識と
溢れ出すボキャブラリーは
同じ円を描きながら
別の縁を綴り続けた

 

私たちは雲と風

愛を交し合っては

自分のことで精一杯

 

私たちは空と土

命を分け合えずに

相手のことに一生懸命

 

私たちは耳と口

足を分け合っても

自分の歩みで目一杯 手一杯

 

心を胸に仕舞ってしまって
心と体を切り離したきり話した
心と足が走っては知って
心を頭に置いておいても
心なしか
したたかに
心の声に振り向いたふりを
しただけ

 

核を枠へ納め
春を明日へ訪ね
左の東へ西の右へ歩め

 

私たちは紙とペン

同じ時を分け合って

自分のことにしたがって

 

私たちは色か音

違う時も訳有って

自分の心に従った

 

心の底を損なうも 其処も心

 

 

 

ーendー

 

コメントを残す

Twitterでフォローしよう