偶然はいつも
悲しみを携えた必然だ
後ろめたいから
顔を見せに来たりはしない
今夜は静かに眠れるよ
蛾も蝉も来ないけれど
たまにはいい
光を放っていないと
自分には何もないことを
わかってはいるけれど
道しるべくらいには
なれているだろうか
そのうち誰かが
困った顔をしてくれるだろうか
偶然はいつも
悲しみを携えた必然で
暮れてみて初めて気づく
それでは遅いようにも思えるけれど
わかりきった必然なんだと
気付いてさえいればいい
ーendー